夏の風の俳句 NHK俳句ふりかえり

ヒッチ俳句
ヒッチ俳句
4.3 هزار بار بازدید - پارسال - ◆今回の俳句00:00
◆今回の俳句
00:00 夏風やゴーシュのやうに水を飲む 主藤充子
01:27 夏の風配る夕刊三百部 芹沢由紀夫
01:58 日本丸の総帆展帆夏の風 山本秀雄
【鑑賞!今回の一句!】
02:35 夏の風渡りゆく骨格の牛 髙尾日出夫 流域
03:16 夏の風自分を変へるのは自分 髙木統
04:06 陸見えて夏風強くなつてきし 阿部千保子
04:37 ファルダ蹴り上げる踵や夏の風 滝井ルカ子
【添削!AI俳句!】
05:27 田園に夏風吹き抜け稲穂揺れる ChatGPT
06:32 添削後
06:48 特選三席 タヒチから手紙窓から夏の風 広木登一
07:46 特選二席 グローブも帽子も投げて夏の風 松岡哲彦
08:27 特選一席 夏風や知覧に残る兵の文 小寺佳光
#NHK俳句

◆高野ムツオ先生選者の次回の題「サングラス」の動画はこちら
サングラスの俳句
◆高野ムツオ先生選者の「蝶」の動画はこちら
蝶の俳句 NHK俳句ふりかえり

◆一部文字起こし
夏の風の俳句

夏風やゴーシュのやうに水を飲む
季語は三夏の季語「夏風」です
三夏というのは夏全般で使える季語の季節区分のこと
夏風というのは夏の風の子季語で夏に吹く風全般のことですね
今回はNHK俳句「夏の風」の回を振り返っていこうと思います
選者の高野ムツオ先生は夏の風には薫風・南風・涼風などがあるとした上で色々なことが表現できるんだということをこの兼題に対しておっしゃっていました
NHK俳句の番組の中では特選三席のみの紹介でしたがNHK俳句のウェブサイトに行くと他の特選句や高野ムツオ先生の講評というのが見られますのでそちらを参照しながらNHK俳句では紹介されなかった俳句なんかも紹介できればと思います
このゴーシュというのはセロ弾きのゴーシュのことですね
高野ムツオ先生はゴーシュが水を飲む場面はセロ弾きのゴーシュのテーマを象徴する重要な場面とされていました また
この夏風は夜風に違いないと言ってるんですけど
セロ弾きのゴーシュの水を飲む場面が夜なんでしょうかね
鑑賞もさすがといった高野先生の講評でした
今回は夏の風の俳句を紹介していきます

夏の風配る夕刊三百部
三百部もっていう感じなんですけど高野ムツオ先生の講評
三百部はけっこうな数である
夏の夕風に吹かれながら一軒一軒懸命に回る
徒歩か自転車か少年か大人かそれは読者の想像に委ねられている
おぉーっていう講評ですね
夕方に吹く夏風 新聞配達の場面を切り取った一句でした

日本丸の総帆展帆夏の風
そう総帆展帆というのは全ての帆を広げることですね
横浜にある日本丸ですね
高野先生の講評見ていきましょう
かつて太平洋を航海していた頃の勇姿を再現する
当時と同じ夏の風が帆を膨らます
おぉーっていう感じですね
当時の夏風、今の夏風。時代を超えた夏の風
日本丸の帆に着目した一句でした
俳句紹介はショートコーナーの後にまだまだ続きます

鑑賞!今回の一句!
このコーナーは私が設定した鑑賞句に対してコメント欄で皆さんに鑑賞を寄せていただくというコーナーです
今回の俳句はこちら!
夏の風渡りゆく骨格の牛
鑑賞のポイントを2つ設定させていただきます
修飾部分がいろいろな解釈があると思うんですがどの言葉がどこにかかっているのかっていうのを考えてみるといいかもしれません
また2つ目 牛の様子どんな様子だと思うでしょうか
コメント欄で鑑賞を寄せてください
鑑賞!今回の一句!のコーナーでした

夏の風自分を変へるのは自分
二度の自分っていうのが効果的な俳句かなと思います
高野先生の講評を見ていきます
何か困難なことに出会ったのだろうか
乗り越えていくには自分を変えるしかない
そう決心した背後から夏の風が渡ってきた
自分を変革するその象徴としての風 だけど風まかせではいけない 自分を変えるのは自分という一句です
高野ムツオ先生の講評、本当に読ませますね
今回は夏の風の俳句の講評を紹介しているんですが前回の蝶の兼題の時の講評とか特選句なんかもNHKのサイトに載ってますので是非そちらもご覧ください

陸見えて夏風強くなつてきし
先ほどは日本丸の過去と現在という感じでしたが現在の船といった一句です
高野ムツオ先生の講評を見ていきましょう
久しぶりに故郷の地を踏むのだろう
懐かしい景色が次第にはっきり見えてきた
背中を押す海風が力を増している
長い船旅の最終章
きっと追い風なんだろうなという鑑賞を私はしました

ファルダ蹴り上げる踵や夏の風
フォルダというのはフラメンコの衣装のことだそうです
それを蹴り上げて衣装が揺れる そこに夏の風が吹いてきたといった鑑賞を私はしたんですけれども高野先生の講評見ていきましょう
裾を蹴り上げるようにして踊る
踵にその動きの素早さが集約される
夏の風もまた颯爽(⭕️さっそう)たり
講評の締めがもう素晴らしいですね
私初めて句会というものに参加しまして講評(寸評)書かなきゃいけないんですけどちょっとこのかっこいいのは真似できないですね
フラメンコの本場スペインの夏の風も思わせるようなそんな一句でした
特選三句はショートコーナーの後に紹介します

添削!AI俳句!
このコーナーはChatGPTというAIが詠んだ俳句をコメント欄で視聴者の皆さんに添削していただくというコーナーです
今回の俳句はこちら
田園に夏風吹き抜け稲穂揺れる
田園風景という遠景というか遠い映像っていうのを詠もうとしてるのはとてもいいことだと思います
一方で田園と書いてるのだから稲穂って言わなくてもいいんじゃないとか風が吹くっていう吹くっていう動詞どうなのっていうところなど細かいところが気になります
稲穂を取って簡単な添削案考えました
田園に夏風吹き抜け揺らしをり
調子が整ったっていうところでどうなのっていう俳句ですよね
なんでかっていうと詩感が無いんだと思うんです
こんな時は主格と目的格というのを逆さまにしてみるといいかもしれません
私の添削案こちら

夏風にこそばゆがってゐる田園
ChatGPTの詠んだ俳句20句をコメント欄に置いておきますので一つ選んで添削してみてください
添削!AI俳句!のコーナーでした

タヒチから手紙窓から夏の風
対句の表現が印象的な俳句です
どこどこから何が入ってきたという文法の格助詞「から」を用いた対句表現ですね
同じ文法で二つの文を並べて詩や俳句にすることを対句表現といいます
高野先生の講評を見ていきましょう
はるか南の国から届いた手紙
窓から入ってきた風と対句したことで
あ!いいですね!対句って言ってくださってます
まるで手紙が風に乗って入ってきたように想像できる
リズムも軽やかで手紙を受け取った喜びが生き生きと伝わる
確かに対句ってリズム整えるの結構難しいんですけどちゃんと五七五の調子になってますよね
風に乗って手紙がやってきたそんなファンタジーな読みもできる特選三席の一句でした

グローブも帽子も投げて夏の風
大谷翔平を思わせるこの俳句
高野先生の講評を読んでいきましょう
WBCの決勝で放り投げたのは大谷翔平
しかしここでは高校生あたり
大谷を真似た?いやそんなゆとりはない
ごく自然に出たパフォーマンス
夏の風も勝利を祝福している
夏の風が勝利を祝福してるんですね
皆さんはのWBCの俳句詠んだでしょうか
私もいくつか詠んだんですけどそれを夏の風にうまく乗せた一句でしたね
NHK俳句特選二席の俳句でした

夏風や知覧に残る兵の文
知覧というところには知覧特攻平和会館というのがあって特攻兵の手紙みたいなのが展示されているっていうことですね
高野ムツオ先生の講評を読んでいきます
知覧特攻平和会館には特攻隊員の家族や知人に宛てた手紙がたくさん展示されている
一葉一葉あまりにも重い
かつてそれらの手紙を吹き抜けたであろう夏の風が今日も吹く
おぉーっていう感じですね
手紙の単位で特に詩感を込めたい時に一葉なんていう風に数えますね
普通は一通二通とかですけど
戦争のあった夏 そんな季節と時代を結ぶNHK俳句特選一席の俳句でした
皆さんは夏の風に何を感じるでしょうか
是非一句詠んでコメント欄で投句してください
NHK俳句「夏の風」の俳句でした

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#プレバト #俳句 #季語
پارسال در تاریخ 1402/03/09 منتشر شده است.
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