森口瑤子さんの俳句集 プレバト俳句

ヒッチ俳句
ヒッチ俳句
12.1 هزار بار بازدید - پارسال - ◆今回の俳句00:00
◆今回の俳句
00:00 仏壇の向日葵までもくたばりぬ
01:47 ブティックの鏡うそつき落葉蹴る
02:59 ちゑさんの被爆ピアノや秋はきぬ
04:24 風花へしゅぱんしゅぱんとゴム鉄ぽう
05:49ジェラシーを折ってたたんで白日傘
07:16 花火果て電車空く間のデンキブラン
08:49 春愁をエスカレーター地下へ地下へ
10:06 メールぴこんぴこんシャワー中だってば
11:31 秋晴や「アリクイさんぽ三時より」
12:52 覚えなき青痣きっと春のせい
#森口瑤子


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◆一部文字起こし
森口瑶子さんの俳句を紹介していきます
仏壇の 向日葵までも くたばりぬ
プレバト初登場は2019年8月1日お題「猛暑日」で詠まれたこの俳句です
春にプレバトが大好きな母が亡くなり悔しい思いが残るということをおっしゃっていました
その夏に仏壇に飾る花-向日葵を選んだそうなんですが猛暑であっという間に枯れてしまったそうなんですね
その様子を見て「母みたいに早くくたばってしまったな」という思いを重ねて詠んだ俳句だそうです
浜田さんからも口が悪いと突っ込まれていましたね
ただ夏井先生は特に下五の「くたばりぬ」のフレーズが上手いと褒めていました
仏壇という上五とくたばりぬという下五が結びついて誰かがくたばった様というのが表現されていますね
また向日葵もくたばったんだろうという読みができます
夏井先生の添削はこちらです
仏壇の 向日葵も くたばってゐる
この様に口語で書いた方が伝わるものが深くなるとした上で淡々と語る作者のつぶやきのような俳句に変わっていますね
くたばりぬという表現をしつつもお母様への深い愛情や亡くなった事についての悲しみなんていうのも内包している俳句で良い俳句かなあと思いました
初登場で才能アリ、2位、70点ということでスタートダッシュを決めるわけですね

ブティックの 鏡うそつき 落葉蹴る
お題「洋服の試着」で詠まれた自身3つ目の俳句です
句意はブティックの試着室の鏡は綺麗に映りすぎるということです
で実際に買って帰り道店の展示用ガラスに映る自分の姿を見てあまり似合ってなかったそうなんですね
それが「うそつき」ということで
思わず落ち葉を蹴ったという俳句です
このブティックの鏡から嘘つきの流れが面白いですよね
そして夏井先生は下五で「落葉蹴る」としてるところも評価してました
例えば「落葉散る」ではうそつきという中七の強烈さに負けてしまうということで
下五でもバランスが取られているということを言うんですね
この俳句が才能アリ、1位、72点ということで開始から3回連続の才能アリとなって特待生昇格ということになるわけです
最短距離をひた走っている人
それが森口瑶子さんなのかなあと私は思っています

ちゑさんの 被爆ピアノや 秋はきぬ
お題「ピアノ」で詠まれた自信9個目の俳句です
季語は初秋の季語「秋来る」
これを完了形にした秋はきぬという言葉ですね
初秋と言っても8月頃なのでこの被爆ピアノとも時期があっているということです
句意は戦争の原爆から奇跡的に焼け残ったピアノ
これが被爆ピアノです
このピアノは幾度となく秋を経験したのか
何回目の秋なんだろうとか秋が来たことを噛みしめるそんな俳句ですね
夏井先生は上五の「ちゑさん」も評価していました
この仮名遣いのちゑさん、ちゑさんですよね
これを表記することで「時代の手触りが出た」と解説します
昔の人なんだというちゑさんの属性 森口さんが書き表したい時代というのを表現してるわけですね
そして切れ字で切って季語へと繋げるわけですけれどもピアノのことのみの描写となっています
多くを語らない事で8月初頭の広島や原爆といったことを考えさせる 
そんな効果があって夏井先生は「見事に素晴らしい作品」と評していました
この俳句は金秋戦というタイトル戦の予選1位の俳句となります

風花へ しゅぱんしゅぱんと ゴム鉄ぽう
お題「輪ゴム」で詠まれた自身11個目の俳句です
季語は晩冬の季語「風花」で、花のことではなくって風に舞い散る花のような雪のことなので冬の季語ですね
初めて知った季語です
句意はゴム鉄砲で遊ぶと親に「外で遊びなさいよ」と追い出されてしまったそうなんですね
寒い中雪を標的にゴム鉄砲を打ったものだという幼少期の記憶を詠んだ俳句です
上五から中七、特に「しゅぱんしゅぱん」というオノマトペで一体何だろうと思わせる効果がありますよね
そしてゴム鉄砲と下五で抑えることでそれまでの疑問が一気に解決されるそんな俳句かと思います
風花のランダムに舞い散る様子とゴム鉄砲という命中率の低そうな鉄砲
これが幼心と相まって万人に共感される俳句になってるんじゃないかなと私は思いました
夏井先生も「シンプルでかつ映像が浮かぶ句」と評していました
この俳句で何と特待生ながら冬麗戦優勝を果たします
冬麗戦優勝にふさわしい冬らしい俳句かなあと思いました

ジェラシーを 折ってたたんで 白日傘
お題「折り畳み傘」で詠まれた自身15個目の俳句です
季語は日傘の子季語「白日傘」になります
他に絵日傘、パラソルなんていうのも(日傘の)子季語としてあるそうですね
句意は貴婦人に使われるような白い日傘
その白日傘の折りたたみ傘を持ってらっしゃったそうです
それを折りたたむ時にですねジェラシーなど一緒に折りたたんでしまおうという俳句ですね
夏井先生は「対比が上手い」と評していました
上五で「ジェラシー」何か人間の暗い感情 黒い精神状態っていうのを書き出すわけです
そして下五「白日傘」と白という色を対比させてますよね
また精神と対比して具体物、物体化したものというのをおいています
そうすることで中七「折ってたたんで」というのが白日傘にもかかっていいし
ジェラシー「を」としてるのでジェラシーも折ってたたむという表現にもつながっているわけで
折りこんでしまい込むだったり折りこんでなかったことにする・小さくする
そんな意味も伝わってきますよね
このジェラシーと白日傘の対比の俳句で特待生1級へ昇格することとなります

花火果て 電車空く間の デンキブラン
お題「打ち上げ花火」で詠まれた自身16個目の俳句です
花火は初秋の季語なんですね
ただ初秋ということで8月頃なので一般的に行われる花火大会の時期と合致するわけですね
句意は隅田川花火大会が終わり電車が空くまでの間のこと
デンキブランというカクテルを有名なバーで飲んだよという実体験に基づいた俳句です
夏井先生は「時間感覚が絶妙」と評価していました
花火大会が終わった後の混雑のことやその間の時間のことを詠む俳句というのは実は結構あるらしいんですね
でその俳句たちっていうのは夏井先生の曰く「もたつく場合が多い」ということでした
一方でこの俳句は下五「デンキブラン」と物に託してるわけですよね
カクテルであるので大人の世界の感じなんていうのも描いてることが分かって
この言葉を少しでも動かしてしまうと句全体のニュアンスが変わってくるぐらい良い抑えだよということでした
この俳句で特待生5級から現状維持を一度しか挟まず最小回数の6回で名人昇格という番組記録を打ち立てることになります
まだまだ最短距離走ってますね

春愁を エスカレーター 地下へ地下へ
お題「エスカレーター」で詠まれた22個目の俳句です
句意は春の愁いのような私をエスカレーターが地下へ地下へと誘うようだとさせていただきました
フルポン村上さんは「余韻や省略の使い方がうまい」と評価していました
確かに地下へ地下へと余韻を残して地下へ降りるとか進むとかそういった言葉を省略できていますよね
夏井先生もこの下五を特に評価していました
沈めていくとか降りていくなどの他の表現も考えられるんだけれども
地下へ地下への方が映像として描けていますよね
私の印象だと遠近法で見える黒い小さい点に向かってエスカレーターがまるで吸い込まれていく
そんな印象を受けました
また地下へ地下へは6音なんですが下五を1音余らせながら繰り返した
これを夏井先生はリフレインという音楽用語を使って表現してたんですけど
そのリフレインの効果で「ゆっくりと重い心に変わっていく印象を作った」とされていました

メールぴこんぴこん シャワー中だってば
お題「メール」で詠まれた自身25個目の俳句です
この俳句、番組の中でめちゃくちゃいじられる俳句なんですね
「メールぴこんぴこんのあなたなんだから」とか夏井先生は毎回のように言いますし何かいじられ方を見ると良くない俳句としていじられてるのかなという印象を受けがちなんですが
実はそんなことなくて
この炎帝戦というタイトル戦で詠まれた俳句58人の参加者の中で3位という成績の非常に優れた俳句なんですね
意味はメール着信を知らせる電子音
ぴこんぴこんと鳴っている
それを見て「もうシャワー中だってば!待ってよ」みたいなことですよね
先ほどのしゅぱんしゅぱんとあわせて ぴこんぴこん
「オノマトペがうまい」と夏井先生は評していました
「読者の耳に聞こえてくる」とまで言ってましたね
また結びの「だってば」が可愛らしい感じがして「これを書ける人が羨ましい」っていう風に夏井先生は言うんですね
私もこの結び方は森口さんの句風につながってくるようなものだと思っていて
非常にガーリーな印象を受けるそんな森口さんのメールぴこんぴこんの俳句でした

秋晴や 「アリクイさんぽ三時より」
お題「行楽の秋」で詠まれた自身26個目の俳句です
意味は秋晴れの日の動物園
そこでお気に入りのアリクイの展示コーナーに行ったら「アリクイさんぽ三時より」の張り紙があったよーということですね
秋晴れであること
そして一つの張り紙しか書いてない俳句なんですけれども
これを見たほぼ全ての読者が動物園っていうことをイメージできますし
まだ時間があるのかなーとか時間感覚についての読みというのをしますよね
また夏井先生はこの俳句の作者の属性が親なのか子なのか恋人をもつ人なのか友達と来た人なのか遠足の子供なのかと
これだけの描写で色々と想像できるところも評価していました
そのことによって「季語を主役に立てた力の抜けた俳句」になっていると評価してましたね
私はこのように森口さんっていうのは非常に簡単な言葉で共感可能性の高い事柄を俳句にするのがとてもお上手な方だなあと思っています

覚えなき青痣 きっと春のせい
お題「つまずく」で詠まれた自身最新作33個目の俳句です
最新ということですので番組内で実は33個しか詠んでないんですね
ものすごい存在感を私は感じてるんですけれども
やっぱり最短距離で走ってきた森口瑤子さんなのかなと改めて思わされた情報でした
句意は見覚えのない青あざもきっと全部春のせいだろうとさせていただきました
この広義の季語「春」という季語なんですが
夏井先生はこれはこの春というのに春のせいと「押し付けてしまう」そんな型の俳句だとされていました
ポップスの歌詩の中などに全部夏なんだからとかきっと全部夏のせいとか、夏が私をそうさせたとか
夏が多いと思うんですけど夏のせいにさせることってありますよね
その俳句版ということです
また俳句の中に青と春という漢字が出てきますが青春ということを想起させて何か心の痣のだろうか
恋愛で失敗したそんな甘酸っぱい俳句なのかしらという読みもできますし
「青あざがあるけど春だからいっか」っていうポジティブな俳句として読むこともできますよね
夏井先生は作者なりの句柄ができてきており益々面白くなりそうだとしていました
پارسال در تاریخ 1401/12/06 منتشر شده است.
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