2024年5月24日「仲 寒蟬の十句~句集『全山落葉』より」俳句LOVE

俳句LOVE
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0:00 タイトル
0:23 (夏の雲/新樹光)
1:08 (西日/豊の秋)
2:05 (小六月/鯛焼)
2:56 (寒林/木の芽雨)
3:49 (独活/葱坊主)
4:39 (クレジット/エンディング)

助走から記録の予感夏の雲
(じょそうから きろくのよかん なつのくも)
季語 夏の雲(夏)

ありがとうが最期の言葉新樹光
(ありがとうが さいごのことば しんじゅこう)
季語 新樹光(初夏)

わが去りし席が消毒され西日
(わがさりしせきが しょうどくされ にしび)
季語 西日(晩夏)

隣国を侵して何の豊の秋
(りんこくを おかしてなんの とよのあき)
季語 豊の秋(秋)

父のする変な体操小六月
(ちちのする へんなたいそう ころくがつ)
季語 小六月(初冬)

鯛焼の二つはさびし三つ買ふ
(たいやきの ふたつはさびし みっつかう)
季語 鯛焼(冬)

寒林といふ広大な座敷牢
(かんりんという こうだいなざしきろう)
季語 寒林(冬)

戦争は静かに来るぞ木の芽雨
(せんそうはしずかにくるぞ このめあめ)
季語 木の芽雨(春)

独活の香や父のわがまま母にだけ
(うどのかや ちちのわがまま ははにだけ)
季語 独活(晩春)

国家からすこし離れて葱坊主
(こっかから すこしはなれて ねぎぼうず)
季語 葱坊主(晩春)


【仲 寒蟬(なか・かんせん)】
大阪府大阪市出身、内科医。長野県佐久市在住。
1996年 「港」に入会し、大牧広に師事。
1997年 読売俳句大賞準賞受賞。
2004年 第一句集『海市郵便』により第20回山室静佐久文化賞受賞。
2005年 「小海線」50句で第50回角川俳句賞受賞。
2015年 第二句集『巨石文明』で芸術選奨新人賞を受賞。
大牧広の逝去を受けて後継誌「牧」を創刊、代表。
現在「牧」「平」「群青」同人

著書
(句集)
海市郵便(邑書林 2004年)
巨石文明(角川書店 2014年)
全山落葉(ふらんす堂 2023年)

(その他)
鯨の尾(邑書林 2007年)
相馬遷子―佐久の星(共著 邑書林 2011年)
鑑賞女性俳句の世界(共著 角川学芸出版 2008年)


出典:句集『全山落葉』

監修:仲 栄司/涼夏
(かんしゅう: なか・えいじ/りょうか)

ナレーター:はぐれ

編集:中原久遠

BGM: パワーディレクターBGM

#俳句LOVE #俳句 #仲寒蟬 #俳句朗読 #全山落葉
3 ماه پیش در تاریخ 1403/03/04 منتشر شده است.
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