風薫るの俳句

ヒッチ俳句
ヒッチ俳句
4.2 هزار بار بازدید - 4 ماه پیش - ◆今回の俳句【どこに薫らせるか】00:00
◆今回の俳句
【どこに薫らせるか】
00:00 写生子の向きそれぞれに風薫る 松崎早智子
01:07 帆船の彫られし金貨風薫る 清水晃子 遠嶺
01:52 水底にさゆらぐ小石風薫る 成田美代 鴫
02:27 風薫る大道芸のヴアイオリン 木下もと子 鴫
03:14 場外ヘファウルボールや風薫る 竹下陶子 ホトトギス
【鑑賞!今回の一句!】
04:39 全身を薫風にして会いに行く 森景ともね 船団 2000.11
【五感で表現】
05:30 薫風やメロンパン買う列につき 本杉康寿
06:38 風薫るさくさくさくとパイ切りて 近藤伸子 馬醉木
07:20 向ふから応ふるやっほ風薫る 清水和夫 苑
08:14 薫風を満たす綺麗な肺ふたつ 白石のぶ子
【添削!AI俳句!】
09:20 風薫る古城の影に時の流れ ChatGPT
【有名俳人の俳句】
11:23 さゝ波や風の薫の相拍子 松尾芭蕉 笈日記
12:22 青のりに風こそ薫れとろろ汁 与謝蕪村 新五子稿
13:38 空間を縦横に切り風薫る 長谷川櫂 初雁
【その他】
14:20 薰風の奥へ奥へと手をつなぐ 小宅容義 半円
15:26 風薫るハートの絵馬の利きめかな 中野さき江 春燈

「風薫る」の俳句
写生子の向きそれぞれに風薫る
季語は三夏の季語「風薫る」です
子季語には薫風・薫る風・風の香・南薫なんていうのもあるそうです
まずはどこに風を薫らせたらおしゃれかっていう視点で五句紹介したいと思うんですけれども写生子の向きそれぞれに風薫る いいですよね
写生してる子供の向きそれぞれに夏の風が薫ってるんだと写生子や絵という静のものとそこに吹く風という動のものを対比させているという効果もあると思うんですけども皆さんはどこに風薫らせるでしょうか
今回は夏の季語「風薫る」を使った俳句を紹介していきます

帆船の彫られし金貨風薫る
句意(俳句の意味)は帆船が彫られた金貨だ、風が薫っていると帆船が彫られた金貨見て風が薫ったわけですよ
ポイントは時空をまたぐ風とさせていただきましたが(金貨に)彫られている帆船そこにも風が薫ってるわけですよね
そこに思いを馳せて今私が浴びているこの夏風も
(この帆船に吹いていたのかしら。帆がパンパンに膨らんでいるわ!)といった俳句かもしれませんね
帆船の彫られし金貨に風薫ったら超おしゃれですよね
こんな風にどこに薫らせるのかに着目した俳句 まだ続きます

水底にさゆらぐ小石風薫る
句意(俳句の意味)は水の底で動いている小石だ。夏の風が薫る中で、とさせていただきましたが
こんな静かな自然物一つ置くだけで夏井先生的に言うと詩になりますよね
水底にさゆらぐ小石風薫る
こんなちょっとしたものに風を薫らせるそんな俳人的センスを得たいものです
次の俳句は私が一番かっこいいなって思った俳句です

風薫る大道芸のヴアイオリン
句意(俳句の意味)は夏風薫る中大道芸のバイオリンの音が響き渡っているということですね
超おしゃれ!
ヴァイオリンじゃないですよ ヴアイオリンなんですよね
まあ下五なんでバイオリンと読みましたけれども
ヴァイオハザード(それはバイオだろ!笑)エヴァンゲリオンみたいなそんなヴアイオリンですよね
昔パンに塗るバターを「バタ」と表現する技法っていうのがあるよっていうことを夏井先生の話を参照しながら紹介したんですけれども
「ヴアイオリン」う(ヴ)に点々つけたりアを大きくしたりとかねそういう効果もなんかあんじゃないかなって思いましたね

場外へファウルボールや風薫る
句意(俳句の意味)は場外へファウルボールだ。私はそこに薫風を見たとさせていただいたんですけど
この人ちゃんと観戦してんの?もう俳句のことが抜けきれてないんじゃないのって思ったんですよ
場外へ「ファウルボール」って言ってファウルボールになったんですよね
そこにあのなんかファンとかは野次を飛ばすわけですよ
「そこに飛ばしても点になんてなんねえぞ」みたいな野次とか飛び交う中
その人たちは野球に集中してますよね
もうこの人は「風薫るは」っていうセンスなわけですよ
いやこれはもう俳人ですよね
もう野球に観戦しに行ってる俳人といった感じでもう視点も俳人として野球見ちゃってるんですけど
この方が同じ日に作ったであろう俳句っていうのが何句かあって
ホームランバッター三振風薫る だったかな
あのブーンっていうスイングの風、薫るんですよね
あとその走塁した時の土埃見て風薫るって言ってたやつもありましたね
もうこの俳人として〇〇してみたシリーズの俳句めちゃくちゃ私は惹かれちゃいますね
ここまでどこに風を薫らせるかに着目して俳句を紹介してきました

薫風やメロンパン買う列につき
季語は風薫るの子季語「薫風」ですね
句意(俳句の意味)は薫風だなぁ メロンパンを買う列について感じるよとしました
列のできる有名なメロンパン屋さんなんでしょうね
そこに並んでたら薫風が夏の風がふわっと薫ってきたと
こんな風に今回は嗅覚で感じていますが五感で表現した俳句というのを4つ連続で紹介したいと思います
またこの俳句では俳句の型について少し語りたいと思います
「薫風や」と上五で始めてるわけですけれども他にも「風薫る」から始めてもいいですよね
また下五に「風薫る」としている俳句も前半で紹介した5つの俳句のうち4つはこの型でしたね 「風薫る」で締める俳句
皆さんもまずはこの基本型で作ってみてはいかがでしょうか
風に乗るメロンパンの香りすら感じるそんな一句でした

風薫るさくさくさくとパイ切りて
今回は聴覚で表現してますね
サクサクサクとパイを切る
その場面に風が薫ってくるわけですよ
この「さくさくさく」っていうのいいですよね
調子よくサクサクサクとルンルン気分で切っているそんなイメージがもたれる表現なんじゃないでしょうか
またパイっていうのもいいですよね
先ほどのメロンパンの俳句と同じように匂いまで漂ってきそうなそんな五感で味わうことのできる俳句かなと思います

向こうから応ふるやっほ風薫る
句意(俳句の意味)は向こうからやっほが返ってきた。夏の風が薫るとさせていただきました
やっほーっていう聴覚ですよね
ポイントはやっほの三文字の効果とさせていただいたんですけどこのやっほでもう場面とか全て説明できてるのがすごいなと思ったんですよ
やまびこのこと言ってるだから登山してる夏山なのかな晴れてんのかなとかもうめちゃくちゃいろんなことをこのやっほで説明しきってますよね
兼題「山彦」とかも面白いなと思ったんですが絶対僕もいつかこの「やっほ」パクって使おうと思いました
向ふから応ふるやっほ風薫る
ヤッホーを運ぶ風といった感じで非常に勉強させていただいた俳句でした

薫風を満たす綺麗な肺ふたつ
今回は触覚で薫風のことを詠んだ俳句ですね
句意(俳句の意味)は薫風を満たす綺麗な肺がふたつつあると
自分の肺なんじゃないかなと私は読んだんですけどこの夏を吸い込んだんでしょうね深呼吸したんでしょうね
そしてふわーっと入ってきたその空気を感じてうわ自分の肺がきれいになったな綺麗な空気で満たされたな薫風を満たす綺麗な肺ふたつだなーと思ったんじゃないかなと私は読みました
薫風「を」満たすっていうのもいいですよね
普通薫風「で」満たすじゃないですか
薫風を満たす綺麗なふたつ
肺をより客観的に見ている そんな表現になってると思うんですけれども
薫風「を」なんですね
この感覚身につけたいなと私は思いました
皆さんも薫風そして薫る風を五感で感じる俳句を作ってみてはいかがでしょうか

さざ波や風の薫の相拍子
ここからは有名俳人の俳句を見ていきましょう
松尾芭蕉の俳句です
昔から詠まれている兼題(季語)なんですけど古くは中国の漢文の時代から薫風というのは詩に詠まれているそうでそれを輸入してできた概念ですので昔から詠まれているそうですね
俳句の意味はさざ波だなぁ。風の薫りが相の手を入れている
そこに相の手入れてるんですねさざ波に自然物と自然物をセッションさせているんですよ
このセンス現代的だなと思ったんですけど
松尾芭蕉が詠んでんですよね
もうやばいな松尾芭蕉って思ったんですけど
さざ波に風の薫りが相の手入れてんじゃないかな→俳句にしよう
「はい偉人」という感じなんですけど
昔から詠まれている風の薫の一句でした

青のりに風こそ薫れとろろ汁
出ました!「係り結び」です
この動画の一つ前の動画がこの係り結びを紹介した動画ですのでそちらもご覧ください
風「こそ」という係助詞に係って「薫る」という動詞が已然形になってるんですね
青のりに風こそ薫れとろろ汁
教科書に載せたい俳句です
与謝蕪村のこの俳句
俳句の意味はとろろ汁の青のりにこそ風が薫っているのだいただきますとさせていただいたんですけれども磯の風味ってありますよね
あれをもう極限まで俳人的にもう彦麻呂のように表現した俳句だと思うんですけど
「玉手箱や」「磯の風味や」みたいに言うところを
青のりに風こそ薫れ!
この青のりにこそ風が薫っているんだ
夏風薫るこのとろろ汁 味わう前から食レポ満点っていう俳人的表現ですよね
青のりに風を薫らせる与謝蕪村の俳句でした

空間を縦横に切り風薫る
長谷川櫂の俳句です
句意は空間を縦横に切りながら風が薫るとしましたが風の様子を比喩しているわけです
かっこいいと思いませんか
もうゲーム好きな男子大熱狂みたいなそんな表現なんですけど真空波とかかまいたちとかソニックブームとかそういったものを連想させる表現を昔の俳人がしてたっていうの素晴らしいですよね
空間を縦横に切り風薫る
風をどう描写するかというのを考えさせられた一句でした
ここまで有名俳人たちの俳句を紹介しました

薰風の奥へ奥へと手をつなぐ
さあここまではどこに風を薫らせるかだとか五感で風を薫ってみようといった視点で紹介してきましたがその他の視点で俳句を2つだけ紹介していきたいと思います
俳句の意味は薫風の奥へ奥へと手をつないでいくとしましたが 薫風の奥へ いいですよね
行こう虹の向こうへとかピリオドの向こう側へみたいなそんなセンスと同じだと思うんですけど
薫風の奥へ奥へ
薫風には奥があるっていう捉え方ですよね
共感できる表現ですよね
そして手をつなぐ
飛ばされないようになのか誰と手をつなぐのか薫風の奥には何があるのかとかそういったことをすごく妄想させるそんな表現じゃないですか
またこの薰風の字体もかっこいいですね
薫風をどういった言葉でどう表現するかそこら辺も作句のヒントになりそうだなと思いました

風薫るハートの絵馬の効きめかな
最後この俳句を紹介して終わろうと思います
可愛らしいこの俳句
句意は風が香ってきたきっとあのハートの絵馬に書いたからだとさせていただきました
ハートの絵馬に書いてるわけですよね
恋の俳句なんじゃないかって私は読んだんですけど
思春期の女性でしょうかハートの絵馬になんか願いごと書いて風薫ってきたわけですよね
本当の風じゃないかもしれません
もう恋の風かもしれませんよね
運命的な出会いがあったことを風薫るとしているのかもしれないんですけれども
風薫るハートの絵馬の効きめかな
この薫る風の原因について詠んでる俳句ですね
皆さんも夏の風が薫ってくる様子を表す季語「風薫る」で一句詠んでコメント欄で投句していってください
「風薫る」の俳句でした

チャンネル主 布施貴也へのお問い合わせは下記メールアドレスへお願いいたします。
[email protected]

#プレバト #俳句 #季語
4 ماه پیش در تاریخ 1402/12/23 منتشر شده است.
4,208 بـار بازدید شده
... بیشتر