“勝てば奇跡”はなぜ実現?GPSで草の根選挙、北九州新市長の武内和久氏「組織頼みだった自分と決別」

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15.7 هزار بار بازدید - 2 سال پیش - 与野党の統一候補を破り“奇跡の勝利”を手にしたのは、福岡県の政令市「北九州市」の新たな市長に就く武内和久氏(51)だ。組織頼みで惨敗した4年前の県知事選挙から一転した草の根選挙が当選につながった。かつて九州一の繁栄を誇った鉄の街・北九州市。人口は100万人を割り込み“地盤沈下”が続くものの、武内氏は「北九州市はまだまだ力強くなれる、前に進めていける」と息巻く。 ◆巨大な戦艦に小舟が挑んだ 事務所に響くバンザイの声。5日夜に「当選確実」の報が届くと、武内氏の陣営は沸いた。“勝てば奇跡”と言われていた。蓋を開けると12万6839票を得て、ライバルで同じ元官僚の津森氏に競り勝ったのだ。その津森氏のことを武内氏は「戦艦」になぞらえていた―。 武内和久氏(告示日1月22日)「相手は巨大な戦艦です。政党と業界団体で作り上げた巨大な戦艦。私たちは未来への希望をのせた小さな小舟の集まりです」 政党の推薦を受けず、自民党会派を離脱した若手市議らとともに声を挙げた。しがらみと既得権益を断ち切って財源を作り、未来を作る子供と若者に投資していくと訴えてきた。
与野党の統一候補を破り“奇跡の勝利”を手にしたのは、福岡県の政令市「北九州市」の新たな市長に就く武内和久氏(51)だ。組織頼みで惨敗した4年前の県知事選挙から一転した草の根選挙が当選につながった。かつて九州一の繁栄を誇った鉄の街・北九州市。人口は100万人を割り込み“地盤沈下”が続くものの、武内氏は「北九州市はまだまだ力強くなれる、前に進めていける」と息巻く。 ◆巨大な戦艦に小舟が挑んだ 事務所に響くバンザイの声。5日夜に「当選確実」の報が届くと、武内氏の陣営は沸いた。“勝てば奇跡”と言われていた。蓋を開けると12万6839票を得て、ライバルで同じ元官僚の津森氏に競り勝ったのだ。その津森氏のことを武内氏は「戦艦」になぞらえていた―。 武内和久氏(告示日1月22日)「相手は巨大な戦艦です。政党と業界団体で作り上げた巨大な戦艦。私たちは未来への希望をのせた小さな小舟の集まりです」 政党の推薦を受けず、自民党会派を離脱した若手市議らとともに声を挙げた。しがらみと既得権益を断ち切って財源を作り、未来を作る子供と若者に投資していくと訴えてきた。 三原市議(1月28日)「市民の皆さんに思いを伝えて北九州を発信しないような候補に絶対負けるわけにはいかないんだ」 ◆団体組織に頼る選挙から「決別」 武内氏は、与野党統一候補だった津森氏の“組織戦”に4年前の自分を重ね合わせていた。2019年の福岡県知事選。武内氏は自民党の推薦を受け、組織戦を展開。しかし、結果は惨敗だった。同じ轍はもう踏まない。北九州市長選挙は「過去の自分との決別」でもあった。 武内氏「選挙というのは、その団体組織に頼れれば勝てると思っていた。当時の甘かった自分と決別するのが私の覚悟です。組織や団体がなければ勝てない選挙・政治を私は変えていきたい」 市民の声を聴き、考えを伝えることを重視した。市民との対話は400回以上、街頭演説は700回以上を数えた。 ◆20代のサポーター“若い力”が追い風に 武内氏を支えた“若い力”の存在も見逃せない。取材に訪れると20代の3人がSNS(会員制交流サイト)に投稿するための動画を作っていた。武内氏本人だけでなくスタッフの活動も含めて5種類のSNSに投稿。見ている層やそれぞれのSNSの特質に合わせて編集するという。 長野寛太さん「朝から武内さんに同行してずっと撮って、夜に映像をつくる」 金谷航汰さん「武内さんは毎日お風呂で自分たちの動画を見て気分を上げていますって褒めてくれます」 選挙期間中は、GPSを活用して武内氏の居場所を知らせたほか、QRコードを読み取って応援していることを投稿できるようにもした。 ◆「勝って当たり前」与野党が推薦した津森氏 武内事務所が歓喜に沸く中、元国土交通省官僚の津森洋介氏は「私の力不足でございます」と頭を下げていた。自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党の与野党が推薦し「勝って当たり前」と思われていた。選挙戦の最終日には立憲民主党の枝野前代表も駆けつけていた。 立憲民主党・枝野幸男前代表「自民党の国会議員の方と並んで選挙演説したのは、30年国会議員やっていますが生まれて初めてであります」 選対本部長として選挙を仕切ったのは自民党の大家敏志参議院議員だった。 大家氏(4日)「津森さんがみんなを引き寄せていると思いますね。排除するとかではなくて、市民も政党もすべて巻き込みたいと」 ただ、選挙期間中、自民党からは西村環境大臣が告示日に応援に来ただけだった。公明党の山口代表も告示日に北九州入りしたものの、マイクを握った場所は新人の県議を擁立する門司区。そこに津森氏の姿はなかった。ある選挙幹部が仲の悪い者同士が一緒に行動する「呉越同舟だ」と表現するほど、与野党のまとまりはなかった。唯一、力を入れて応援しているように見えたのが現職の北橋市長だ。 北橋市長(4日)「(これまでの16年の北九州市政が)空白だというのは市政を取り違えている。民主政治の本質が分かっていない」 4年前の北九州市長選挙の際は北橋市長の隣でバンザイをした武内氏。市内を二分した選挙の後、北橋市長からどうバトンを受け継ぐのだろうか―。武内氏は勝利宣言の後、こう述べた。「私に票を入れなかった方も、入れてくださった方も1つになって、皆さん力を合わせていけば北九州市はまだまだ力強くなれる、前に進めていけると確信している」
2 سال پیش در تاریخ 1401/11/17 منتشر شده است.
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