【過換気症候群】過呼吸を繰り返してしまいます【精神科医が4.5分で回答】パニック障害｜パニック発作｜息苦しさ

息苦しさから呼吸をしすぎる過呼吸（過換気症候群）はしばしば繰り返し、生活に強く影響します。特に繰り返すときはこの過呼吸は「パニック発作」の症状の一つのことが多く、しばしば背景にパニック障害があります。
ご質問「過呼吸を繰り返してしまいます」について、精神科医が4.5分で回答しています。
出演：春日雄一郎（精神科医、医療法人社団Heart　Station理事長）

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↓↓内容の詳細は下記になります。

過呼吸とは

過呼吸は、急に息苦しくなって呼吸が過剰になってしまう状態です。強い不安や恐怖感、手のしびれなどの身体症状を伴うことがあります。パニック障害でのパニック発作の症状の一つとしても現れることがあります。

過呼吸の対処方法

1. 呼吸に集中しすぎないようにする
2. 他のことに注意を向ける（例：会話をする）
3. できる範囲で深呼吸を心がける

注意：以前推奨されていたペーパーバッグ法は、最近では効果が否定的で逆効果になる可能性があるため、避けた方が良いでしょう。

過換気症候群について

過換気症候群は過呼吸とほぼ同義ですが、症状が繰り返す傾向を示唆することがあります。予期不安から慢性化することもあります。

ストレスと過呼吸の関係

多くの場合、強いストレスが重なったときの反応として過呼吸が起こります。ストレスを取り除くことができれば、一回きりで終わることも多いです。

繰り返す過呼吸とパニック障害

過呼吸が繰り返される場合、パニック障害の可能性を疑う必要があります。過換気症候群とパニック障害は定義上は異なりますが、共通点が多くあります。

共通点
- 強い不安や緊張
- 手のしびれなどの神経症状
- 予期不安による症状の慢性化
- 特定の場面や条件を回避する傾向

治療法

過換気症候群の治療
- 冷静になるための対策
- 重症の場合は頓服薬を使用することもある

パニック障害の治療
1. 抗うつ薬（SSRI）で不安を抑える
2. 不安な場面を回避せず慣れていく「脱感作」を並行して行う
3. 治療初期は薬物治療を優先し、効果が出てきたら脱感作の比重を上げる
4. 安定し活動範囲が戻ったら、徐々に薬を減らし最終的には薬なしでの治癒を目指す

まとめ

過換気症候群は多くの人が一度は経験しますが、慢性化すると影響が強くなります。繰り返す場合はパニック障害の可能性を考え、心療内科や精神科を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。パニック障害が背景にある場合、その治療により過換気の改善も期待できます。

こころ診療所グループ（医療法人社団Heart　Station）
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【監修者】
医療法人社団Heart　Station　理事長　府中こころ診療所院長　春日雄一郎
精神科医（精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医）
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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