高市早苗氏総裁へ　麻生太郎副総裁が動く！　カギは茂木敏充票、上川陽子票か？　石破茂氏との決選投票の公算大！

２３日、北海道・礼文島をロシアの哨戒機が領空侵犯をしました。それも３度も、です。防衛省が発表しました。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進（スクランブル）し、フレア（火炎弾）を放って警告したということです。
　総裁選に対するけん制でしょうか？　しかし、中国やロシアとの思惑とは別に、こうした中露の動きや、深圳での１０歳男児の事件などが日本人の危機感を強め、高市早苗経済安全保障担当相に追い風になっているという見方もあります。
　永田町はすでに石破茂・元幹事長と高市氏との決選投票になるとの見方が強く、麻生太郎副総裁は高市氏支持に向けて動き出しているようです。近く石破茂氏は岸田文雄首相と会うという話もあり、林芳正氏の票は決選投票では石破氏に流れるのではないか、との観測があります。逆に河野太郎・デジタル相や小林鷹之・前経済安全保障担当相の支持議員は、高市氏を推す議員が圧倒的に多いだろうといわれています。加藤勝信・元官房長官も同様です。小泉進次郎・元環境相も石破氏につく可能性が高いでしょう。麻生氏が高市氏を推せば、元から麻生氏と不仲な武田良太氏も、最近、仲が微妙な菅義偉・元首相も石破氏に付かざるを得ないでしょうから。
　問題は上川陽子氏と茂木敏充氏の票です。これはどちらにつくか、読めません。上川氏推しの地方議員は「高市さんに付くと思う」と読みますが、上川氏の中国に対する宥和姿勢は気になります。
　茂木氏は反増税という面では高市氏に近いですが、茂木派が経世会の流れをくむところが何とも…。
　石破氏を説得したのは、田中角栄元首相の秘書だった朝賀昭氏だといわれています。この朝賀氏が細野豪志氏や長島昭氏を石破陣営に引き込んだ貢献者だとも噂されています。高市氏陣営にいる藤川晋之助氏も朝賀氏と近しい方ですが、そういう側面から見ても、面白いかもしれません。選挙期間はあと実質４日間。候補者には最後まで走り切っていただきたいです。日本の針路を決める総裁選の結果はもうすぐ出ます。