【徹底解説】最短コースで登る富士山(富士宮ルート&プリンスルート日帰り)Course Guide of Mt.Fuji in the shortest time

ひとり登山チャンネル
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30 هزار بار بازدید - 2 سال پیش - 2022年8月10日、富士山に登りました。富士山には主に4つのルートがありますが、今回は最高峰の剣ヶ峰へ最短で登頂できる「富士宮ルート」で登りました。下山は来た道を戻るのではなく、御殿場ルートの大砂走りや宝永火口の絶景が楽しめる「プリンスルート」で下山します。【チャプターリスト】0:00
2022年8月10日、富士山に登りました。富士山には主に4つのルートがありますが、今回は最高峰の剣ヶ峰へ最短で登頂できる「富士宮ルート」で登りました。下山は来た道を戻るのではなく、御殿場ルートの大砂走りや宝永火口の絶景が楽しめる「プリンスルート」で下山します。

【チャプターリスト】
0:00 オープニング・登山口へ
1:40 ルート説明
2:19 五合目~八合目
8:13 八合目~頂上
13:13 頂上の様子・剣ヶ峰
17:18 宝永第一火口へ
20:52 下山・富士山の植物・エンディング

【アクセス・料金】
富士宮口の五合目まで続く「富士山スカイライン」は、シーズン中マイカー規制が行われます。マイカーで行く場合は水ヶ塚駐車場(静岡県裾野市須山2308 シーズン中は1回1000円 トイレあり 24時間利用可)でシャトルバス(大人往復2000円、始発6:00/最終17:00、1時間おきに運行、所要時間35分、時刻表をキッチリ守るタイプ)かシャトルタクシー(1台片道4740円、24時間利用可)に乗り換えて五合目へ向かいます。
富士山保全協力金(1口1000円)は任意です。払うと毎年違うデザインの缶バッチがもらえるのでコレクションするのもいいと思います。ルートごとに色も違います。

【ルート概要】
①富士宮口五合目~八合目
水ヶ塚駐車場からシャトルバスで約30分で五合目に到着します。以前あったレストハウスは放火による火災でなくなっており、仮設の休憩所やお土産屋、トイレ(無料。これより上に行くと有料となる)などがバス停にあります。登山口から短い岩の急坂を登り、比較的なだらかな道を30分ほど歩くと六合目の「雲海荘」と「宝永山荘」に到着します。ここまでは観光客の方もよく来られています。山小屋の先で宝永山の方に向かう分岐があります。

六合目からがいよいよ本格的な登りです。傾斜が急になり、周りは大きな岩が転がった道になります。足元は砂利と岩が混じったような状態です。1時間ほど登ると新七合目に、さらに50分登れば元祖七合目に到着します。新七合目には「御来光山荘」、元祖七合目には「山口山荘」があります。五合目から山頂まで単純なカウントダウンではなく、七合目が2つあったり、九合目の次にだまし討ちのように九合五勺があったりします。数字はあまり気にしない方がいいと思います。

元祖七合目からむき出しの溶岩の斜面を登る場所が多くなってきます。段差も大きくなり、足への疲労が溜まってくるところです。また、この付近から山頂でご来光を拝んで下山してくる方とのすれ違いが増えてきますが、道が狭い場所で渋滞が発生することがあります。元祖七合目から50分登ると八合目「池田館」に到着です。隣には診察無料の「富士山衛生センター」があります。

②八合目~富士宮口頂上
八合目を出てすぐに道の左に大きな鳥居が立っており、そこから10分ほど登ったところには2本の柱の間を歩きます。この柱のヒビにたくさんのコインが差し込まれています。数年前は色々な国の硬貨がありましたが、今回はコロナで海外の方が少ないせいか日本円が多かったように思います。八合目から九合目までは比較的なだらかで歩きやすい50分ほどの道です。

九合目には「万年雪山荘」があります。その名のとおり、この山荘を過ぎた辺りから右側の谷間に万年雪が見られます。九合目の次は山頂…ではなく、九合五勺があります。九合目からは40分ほどです。頂上前の最後の山小屋「胸突山荘」があります。ちなみにここまでの山小屋のトイレは200円です。胸突山荘では500円で荷物預かりもしてもらえます。ここまで来ると頂上がずいぶん近くに見えますが、富士山はその形から想像がつくように、上の方ほど斜度が急です。ここから山頂までが最も急な岩場の道となり、酸素が薄いこともあり一番苦しい箇所です。

九合五勺から急登を50分ほど登ると、大きな鳥居が見えてきます。ここをくぐれば富士宮口頂上(3710m)に到着です。ここまで登れば「富士山の頂上まで登った」ということになります。富士宮口頂上には「頂上富士館」や「富士山頂郵便局」、そして「頂上浅間大社奥宮」があります。ここから手紙が出せたり、参拝ができたりするので大勢の人で賑わっています。

③剣ヶ峰
富士宮口頂上から最高峰剣ヶ峰までは往復30分ほどです。頂上山頂郵便局の脇を曲がると最高峰剣ヶ峰の姿が見えます。そこは剣ヶ峰や巨大な火口を眺めながら休憩ができる広場になっていて、きれいな公衆トイレ(300円)もあります。またその広場には小さな水たまりがありますが「このしろ池」という名前がついている池です。(今回は干上がっていました。)また、山頂の火口は「大内院」と呼ばれ、その底は八合目まで達するほど深いそうです。
広場から剣ヶ峰までは「馬の背」という急坂を登ります。固い岩盤と砂利が混じった急斜面で、とても登りにくいです。そして特に下るときに転倒が多い場所なので注意が必要です。馬の背をクリアして階段を登ると、最高峰剣ヶ峰の山頂(3776m)に着きます。ハイシーズンはこの階段に行列ができていることがありますが、この列は山頂標識と写真を撮るための列です。剣ヶ峰山頂には気象観測所があります。
時間と体力に余裕があれば、山頂を一周する「お鉢巡り」をするのも楽しいです。

④御殿場ルート頂上~走り六号
富士宮ルートで下山するのが距離的には最短なのですが、富士宮ルートは急な岩場の下りで道も細い所が多くすれ違い渋滞が発生しがちです。富士山のルートの中で最も下山に向いていないルートだと思います。そこで、宝永火口を経由する「プリンスルート」での下山がおすすめです。混雑する日には富士宮ルートより早く下山できる場合もあります。

富士宮口頂上から一つ丘を越えると数分で御殿場口頂上に着きます。ここから下山します。最初は比較的急な岩場が多いですが、徐々に砂が混じるようになります。頂上から1時間半ほど下ると七合目の「日の出館」に着きます。このすぐ先、登山道と下山道が分岐しますので、右の「大砂走り」という表示の方に進みます。ここから「走り六号」の分岐まで砂の急斜面「大砂走り」を一気に駆け下ります。登山靴が全部埋まるほど深い砂がクッションになって、膝への負担を軽減してくれます。目の前に広がる絶景に向かって駆け下りていく体験は素晴らしいものです。駆け下りているとすぐに宝永山への分岐「走り六号」に着きます。間違えて御殿場ルートを直進しないように気を付けて分岐を右に進みます。

⑤宝永火口~富士宮口五合目
走り六号から宝永山へ向かう尾根の上をまっすぐに歩き、プリンスルートの表示従って宝永第一火口の底に下っていきます。余裕があれば宝永山を経由して行く方法もおすすめです。この付近から見上げる巨大な火口と富士山頂は本当にスケールが大きく迫力満点です。プリンスルートをお勧めする最大の理由がこれです。

火口の底にはベンチなどもあり、壮大な景色を見ながら休憩ができます。そしてそこからがプリンスルートの唯一といってもいいデメリット、富士宮ルート六合目への登り返しです。長い富士登山の終盤での数十mの登りはなかなか堪えます。六合目まで登り返した後は、富士宮ルートを五合目まで下ります。

【感想】
富士山は俗っぽいから登らないという方も多いですが、日本一高く、周りに高い山のない独立峰の上から眺める世界は格別です。また、山頂火口や宝永火口のダイナミックな眺めは別世界。他の星にいるような気持ちになれます。
山小屋泊で登ったこともありますが、寝床があまりにも狭く一睡もできず2日目は疲労で山を楽しめませんでした。朝から行動すればどのルートも日帰り可能ですので、頂上からの御来光にこだわらないならば日帰りがおすすめです。
今回のルートは、最短コースで剣ヶ峰に登頂できるうえ、プリンスルートでは大砂走りや壮大な宝永火口の景観が楽しめる、一番お得なルートだと思います。

【富士登山4つのルート】※標高差・コースタイムは最高峰剣ヶ峰までの片道
①吉田ルート…登山者の6割以上が利用する超メジャールート 標高差1471m コースタイム約7時間 ◎山小屋多数 ◎人が多く賑やかでお祭り気分 ◎前半はなだらか ×大混雑 ×剣ヶ峰が遠い ×間違えて須走ルートに下山しがち

②富士宮ルート…登山者の約2割が利用 標高差1386m コースタイム約5時間半 ◎剣ヶ峰が至近 ◎最短コース ◎山小屋が充実 ◎関西方面からのアクセスも良 ◎駿河湾を見下ろせる ×すれ違い渋滞発生しがち ×高山病リスク高 ×ルート上からご来光見えず ×傾斜が急(下山で膝痛めがち)

③須走ルート…登山者の約1割が利用 標高差1806m コースタイム約8時間 ◎8合目までは空いている ◎山小屋多い ◎6合目まで樹林帯 ◎下山時砂走りあり(要スパッツ) ×8合目より上は吉田ルートと合流するので大混雑 ×剣ヶ峰が遠い ×間違えて吉田ルートに下山しがち

④御殿場ルート…登山者の約6%しか利用しない山岳耐久レース的ルート 標高差2336m コースタイム約8時間半 ◎かなり空いている ◎高山病リスク低 ◎大砂走りの下山が爽快 ◎登山口までマイカー可 ×とにかく長い ×山小屋少ない(前半の数時間トイレも無し) ×道迷いリスク高


【初心者の方向け登頂のコツ】
①ペース配分…登り始めはとにかくゆっくり小股で歩きます。どんどん抜かされても焦らずにゆっくりペースを守ります。疲れていなくても1時間に5分程度は休憩をして水分や軽食を摂ります。

②登り方…歩く距離が長くなっても段差を少なくすることが疲れないコツです。なるべく足を大きく上げなくて済むよう、低い段差を選んで登ります。

③歩く姿勢…疲れてくると前かがみになりがちですが、実はこの姿勢はかなり疲れる姿勢です。一番楽なのは地球の中心に対して垂直に立つこと。歩く時も体は垂直にするよう心がけます。

④下り方…岩の上に砂利が乗っている場所が一番滑りやすく危険です。平らな面に足を置くのではなく岩の角に足を乗せ、確実に足が止まるように下ります。動きそうな石(浮石)には絶対乗らないように気を付けましょう。
「砂走り」など砂利が深い斜面は楽に速く下るチャンスです。膝を曲げずに足を真っ直ぐな棒のようにしてかかとを砂利に刺すイメージで歩きます。

⑤呼吸…特に登っている時、薄い空気の中から酸素をちゃんと取り込まないと高山病になります。深く吸おうとするより、「呼吸のたびに全部息を吐く」ことを意識します。

⑥装備…ストック、サポートタイツなどの装備は有効なので利用したいところです。また、砂走りを下る場合はスパッツ必須です。スパッツがないと靴に小石が入り込んで地獄を見ます。

【BGM】
Song2: Calypso Beach Walk - Doug Maxwell(YouTube Audio Library)
Song3,9 :from MATSU(matsu_ma2sound)
Song4: Green Forest - Riot(YouTube Audio Library)
Song5: Kevin Graham  - Breaking Through(Vlog No Copyright Music)
Song6: Whisper3 - 音楽素材PeriTune(https://peritune.com/)
Song7: Wonder4 - 音楽素材PeriTune(https://peritune.com/)
Song10: Roman Müller - Easy Life (Vlog No Copyright Music)

【YAMAP活動記録】
https://yamap.com/activities/18923094

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2 سال پیش در تاریخ 1401/05/24 منتشر شده است.
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