アクチベータXとビタミンK2(メナキノン) 偉大な発見は70年も前だった
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22 ساعت پیش
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最近になってようやくビタミンK2(メナキノン)の健康効果が話題になっていますが、実はその存在や健康効果については『アクチベータX』として、何十年も前に発見されていました。
これはノーベル生理学・医学賞となったビタミンK1(フィロキノン)の発見よりも先でした。
今回はそんな奇妙な物語についてのお話です。
ビタミンK2の健康効果については以前に紹介していますので、併せてご覧頂けましたら幸いです。
『血液凝固だけじゃない!知られざるビタミンKの効果
最近になってようやくビタミンK2(メナキノン)の健康効果が話題になっていますが、実はその存在や健康効果については『アクチベータX』として、何十年も前に発見されていました。
これはノーベル生理学・医学賞となったビタミンK1(フィロキノン)の発見よりも先でした。
今回はそんな奇妙な物語についてのお話です。
ビタミンK2の健康効果については以前に紹介していますので、併せてご覧頂けましたら幸いです。
『血液凝固だけじゃない!知られざるビタミンKの効果 カルシウムを本来あるべきところに届け骨粗鬆症も動脈硬化もいっぺんに予防できるし妊活にもおすすめ』
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『脂溶性ビタミンの相互作用 AとDとK2の効果や毒性には秘密があった』
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さて、ビタミンKは1970年初頭、デンマークの生理学者ヘンリク・ダムにより発見されました。
彼はコレステロールに関する研究をしていて、鶏に超低脂肪食を与えていたところ、数羽の鶏の内出血がひどくなっているのに気づきました。
そして、血液凝固に必要な因子を特定し、『koagulations』(ドイツ語で血液凝固の意)の頭文字をとって『ビタミンK』と名付けました。
その約10年後、アメリカの生化学者エドワード・ドイジーがビタミンK1の単離に成功し構造を決定しました。
1943年、ダムとドイジーは血液を凝固させる栄養素ビタミンKの発見の功績を讃えられノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
その後ビタミンKには2種類あることが分かり、それぞれ『K1』『K2』と名付けられましたが、この時は構造上の違いだけであり、両者とも血液を凝固させる栄養素であると認識されていました。
実際はビタミンK2には血液を凝固させる機能はありません。
1975年、ビタミンK2依存性タンパク質であるオステオカルシンが発見されました。
オステオカルシンはカルシウムを骨や歯に引き込む物質で、ビタミンAやビタミンDにより産生され、ビタミンK2により活性化されます。
(動画ではこの時はまだビタミンK2により活性化することが分かっていなかったと説明してしまいましたが、この時点でビタミンK2により活性化することが分かっていました。申し訳ございません。)
1997年、ビタミンK2はもはやただの血液凝固因子ではないと認められました。
血液凝固以外の重要な生理過程、すなわち適切なカルシウムの沈着化 と動脈の石灰化を防ぐ過程が報告されました。
ただし、まだこの時点ではビタミンK2欠乏とこれらの関連性はまだよくわかっていませんでした。
2007年、ついにビタミンK2欠乏と骨粗鬆症や動脈硬化との関連が明らかになりました。
その後もビタミンK2について研究が進んでおり、健康効果に大きな期待がかかっています。
このようにビタミンK2は何十年もビタミンK1と同じように血液凝固因子であると勘違いされ、本来の素晴らしい健康効果がベールに包まれたままでしたが、実は1939年には既にその存在が発見されていたのです。
1939年と言えば、ダムとドイジーがノーベル賞を受賞する4年も前です。
発見したのはウェストン・A・プライスという歯科医でした。
プライス医師はこの物質を『アクチベータX』と名付けました。
それが後にビタミンK2メナキノンと名付けられることなど想像もしていなかったでしょう。
プライス医師は虫歯治療が必要な患者があまりにも多いことに疑問を感じ、奥様と一緒に世界中に調査旅行にでかけました。
そこで、虫歯治療を全く必要としない狩猟採集民族と出会いました。
彼らは原始的な生活をしており、歯ブラシや歯磨き粉の存在を知りませんでした。
それでも歯並びは整然としており、虫歯や歯周病もありませんでした。
虫歯どころか、その他の部位の疾患もほとんどなかったようです。
しかし、その後に現代的な食事をするようになった狩猟採集民の歯はガタガタの歯並びになり、虫歯になり、歯周病になったのです。
つまり、現代的な食事がこうした歯並びや虫歯、歯周病の原因であることに行き着いたのです。
現代では歯の健康と心疾患や認知症との関連も分かっています。
当時は証明こそされていなかったものの、このことについても良く理解されていたようです。
現代的な食事とは、長い距離を輸送しても傷まない食品、つまり加工されたり精製されたりした食品です。
精白小麦粉、白砂糖、白米、植物性油脂、缶詰製品などがこれに当たります。
これらの食品には必要不可欠な因子が不足しています。
それが『アクチベータX』です。
プライス医師はこのアクチベータXに気づき、牧草を食べる牛の乳脂肪に多く含まれていることを発見しました。
そしてアクチベータXに富む油を作り、自身の患者の治療に使ったそうです。
アクチベータXは骨や歯に著しい治癒効果を発揮しました。
このアクチベータXが一体何なのか、その後70年にも渡り議論されつつも正体については分かりませんでした。
前述したように、はっきりと分かったのが2007年です。
プライス医師がまとめたアクチベータXの特色と、科学的に証明されたメナキノンの特色を並べると、全く同じ物質であることが分かります。
最後に、メナキノン(アクチベータX)があくまでもビタミンKであることを説明しておきます。
なぜビタミンZとかではないのでしょうか?
それはメナキノンは元はビタミンK1(フィロキノン)だったからです。
フィロキノンは植物の葉緑素の膜に含まれます。
それを食べた動物がフィロキノンをメナキノンに転換してくれるのです。
人間(ホモサピエンス)はというと、残念ながら転換する能力を持っていません。
腸内細菌叢が少し転換してくれますが、十分な量ではありません。
そのため、動物の脂肪に含まれるメナキノンを摂取する必要があるのです。
なお、フィロキノンは体内で再生することができるため、少量の摂取で十分なのですが、メナキノンは再生できないため、たくさん摂取する必要があります。
メナキノンは必須ビタミンなのです。
メナキノンは植物を食べている動物の脂肪や納豆に多く含まれています。
植物を食べていない日本の和牛や鶏舎でトウモロコシを食べている鶏には含まれないので注意が必要です。
そこで、納豆を毎日食べることをお勧めします。
納豆には動物の脂肪よりもたくさんのメナキノンが含まれています。
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予防栄養学について勉強したいという方も大歓迎です。
rips-ip.com/lp/essential-health-care
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#アクチベータX
#メナキノン
配信者プロフィール
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中村直樹
・予防栄養学アドバイザー
・理学療法士
・社会福祉士
昭和58年1月10日生まれ。三重県出身、愛知県在住。
最終学歴は広島国際大学大学院医療工学博士前期課程(修士)。
大学院卒業後、整形外科クリニック勤務を経てパーソナルトレーナーとして独立。
現在は一宮市のストレッチ専門店RIPS!!オーナー、一般社団法人アジアNOVASTストレッチ協会代表理事。
健康寿命を延ばすという理念のもと、日々予防医学・予防栄養学のエビデンスを調査。
この度、学びをシェアするため『エッセンシャルヘルスケア』始動。
何卒宜しくお願いいたします。
22 ساعت پیش
در تاریخ 1403/06/31 منتشر شده
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