筋肉の遺伝特性と練習方法。特にXX型（TT型と言う場合もあります）の選手について。概要欄に説明があります。

注)α-アクチニン2はRR型の選手にも存在しますが、α-アクチニン3はRを有する選手（RRとRX）のみに発現します。 アクチニン2は速筋と遅筋を作りますが アクチニン3は速筋のみを作ります。 XXの選手はアクチニン2のみで速筋繊維が作られている（アクチニン3の肩代わりをしている）と考えられます。 XX型は遅筋を作る特性もあるため、XX型に短距離と長距離が混ざっているのはそのためです。 XX型の短距離選手はアクチニン2の構造上の脆さから、出力と耐久力が低いと考えられています。 分かりやすく言えば3はトライアングル構造 2は棒状の構造をしていると考えられます。 当然三角形の方が強いわけです。 パワースプリント系の競技でXX型のオリンピック選手は居ないと言われていますが、世界的にみると少なくも存在しているようです。 日本人選手でいえば、女子400m日本記録保持者の方はXX型と判明しているので、反例も身近にあるわけです。 最終的にはアクチニンの遺伝子だけでは全て説明ができないと考えられます。