学校やメーカーと交渉…県立高校生徒会が『アイス自販機設置』実現させた深いワケ「使命感あった」

石川県内の公立高校に初めてアイスの自動販売機が設置されました。実現に向けて努力したのは生徒会の役員たち。どうしてアイスだったのか、その思いを取材しました。加賀市にある大聖寺高校に２８日設置されたのはアイスの自動販売機。石川県民はアイスクリーム好きとして知られていますが、県内の公立高校でアイスの自動販売機が導入されるのは初めて。設置を働きかけたのは生徒会です。 生徒会 向出惺真会長： 「大聖寺高校をよくするためにどうしたらいいかというのを色んな意見をもらう中で『アイス自販機があったら嬉しい』っていう声がいっぱいあったので、じゃあ実現しようということで生徒会メンバーでいっぱい動いて実現しました」 そもそも、アイスは嗜好品のため学校は導入に否定的でした。しかし、生徒会は「アイスの食べ歩きをしない」「ゴミは専用のゴミ袋にいれる」など独自のルールを作成。半年かけて学校を説得し、メーカーと協議を重ねて今日を迎えました。 江崎グリコ市場開発部 崎田剛史さん： 「生徒会長さんから話を聞いた時は、かなりハードルは高いだろうなと思いました。ただ生徒会長も熱意が強くて、校長先生や事務長を説得してもらったっていう感じです」 どうして、そこまで生徒会がアイスの自販機にこだわったのか。それには理由があります。大聖寺高校はこの１０年で５回、受験生が募集人数を下回る「定員割れ」となっています。生徒数の減少が続けばゆくゆくは学校の存廃につながるため大きな危機感を抱いたのです。 向出会長： 「自分たちも何かしら行動を起こさないとなっていう使命感のようなものが生徒会としてもあって、実際に行動を起こす原動力になりました」 こうして導入されたアイスの自動販売機。最初に食べるのは生徒会長の向出さんです。 向出会長： 「クッキーアンドクリームにしました。めっちゃ美味しいです。半年間みんなで頑張ってきたことを実際に自分が食べられて嬉しいです」 生徒の主体的な取り組みが認められる校風をアピールし、受験者数の増加へつなげます 石川さんLiveNewsイット　https://www.ishikawa-tv.com/minnano_news/ （2023年8月28日放送） #生徒会長 #高校 #自販機