【新乗車券システム】ＱＲコードをタッチしてピ！　広島電鉄「モビリーデイズ」を体験　20日から先行サービス開始

広島電鉄の新しい乗車券システム「モビリーデイズ」が、来週２０日から一部路線で始まるのを前に、報道陣に車載器などが公開されました。

モビリーデイズは、来年３月末に廃止されるＩＣカード型乗車券「パスピー」に替わる乗車券システムです。
スマートフォンアプリか専用のＩＣカードで運賃を支払います。

【野川キャスター】
「モビリーデイズのメインの乗り方はこちら、ＱＲコードをタッチするということで、私も実際にやってみたいと思います」
「ここですね。ではいきます。ピッという音がしましたね。比較的スムーズかと思います。ＩＣカードよりかは若干時間がかかったような気もしますが、それでも乗り降りに差しさわりが出るようなそんなレベルでは全くありません」

スマートフォンやパソコンからの会員登録でＩＤをクレジットカードなどと紐づけてアプリやウェブサイトからチャージができるということです。
現金でも運賃の支払いはできますが、モビリーデイズを使うと、乗車ごとに最大で１割引きとなります。

広島電鉄は、広島と三次・庄原・東城を結ぶ広電バスと、備北交通のほぼ全ての路線で、先行して今月２０日からサービスを始めます。

【広島電鉄新乗車システム推進部長・大上明紀さん】
「たくさんの方にご利用していただけるように、これからＰＲ活動に努めてまいりますので、パスピーと同様にご利用いただけたらと思っております」

広電バスの全線や路面電車などでは、９月７日から開始する予定です。

＜スタジオ＞
ここからはモビリーデイズについて取材した野川キャスターです。

【野川キャスター】
新しい乗車券システム「モビリーデイズ」は専用のスマートフォンアプリか、専用のＩＣカードで事前にチャージして利用します。
基本的にアプリとカードを相互に紐づける、関連付けることはできないので、アプリを使わない、使うことができない人がカードを使うというイメージです。

使用感というのが皆さん気になるとは思いますが、今使っているパスピーではタッチする時間が０．１秒から０．２秒なのが、モビリーデイズだと０．６秒になって少し長くなるんです。
ただ、２人続けて使ったりもしてみたが、2人程度であればスムーズではあったので、日常的に使う方は、慣れればあまり問題ないのかなとも思いました。

モビリーデイズは一部路線で来週２０日から始まります。

Ｑ：スピード感が少し遅くなるということで、どうして変えるのだろうという思いもありますが…

【叡啓大学・早田吉信 教授】
「もともとシステムの概念が全く違う。データをカードに持っているという既存のシステムから、クラウド側にデータを持つシステムに変わる。当然それによってスピードが若干遅くなるというデメリットはあるものの。データをクラウド側に持つことによって、いろんな他のサービスと連携できるという可能性が広がってくる。その意味で言うと、今回は機械の入れ替えということで、まだ次のサービスまでは発表されていないが、今後、利用者の利便性を広げていくという意味では、サービスがこれから展開されることに期待したい」

これから広がっていく可能性を秘めているということで、これからの展開に注目です。

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